リビア外相、イスラエル側と会談後停職処分
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リビア外相、イスラエル側と会談後停職処分

May 25, 2023

リビアのライバル首相の一人は、先週イスラエルの首相と会談したことが明らかになった翌日、外相を停職処分にした。

このニュースを受けて、混乱に見舞われた北アフリカの国では各地で街頭抗議活動が起きた。

首都トリポリの国民統一政府を率いるアブドゥル・ハミド・ドベイバ氏も、リビアとイスラエルの外相による史上初の会談について、ナジラ・マングーシュ氏に捜査を依頼した。

イスラエルのエリ・コーエン外相とマングーシュ女史は先週ローマで会談した。 これは、パレスチナ人に対する強硬政策がアラブ世界との緊密な関係の冷却化につながっているイスラエル政府にとって、小さな突破口となった。

コーエン氏は、シナゴーグや墓地の改修など、リビアの旧ユダヤ人コミュニティの遺産を保存することの重要性について話し合った、と述べた。 イスラエル外務省によると、会談では人道問題、農業、水管理に対するイスラエル支援の可能性についても触れられた。

一方、リビア外務省は、「準備が整っておらず、イタリア外相との会談中の非公式会談だ」として、この会談の重要性を軽視しようとした。 同当局は声明で、マングーシュ氏とコーエン氏の会談には「いかなる会談、合意、協議」も含まれていなかったと述べた。

イスラエル外務省は月曜早朝、コーエン氏の発表がリビアと調整されたかどうかなど記者団の質問に応じなかった。

リビアは、2011年に北大西洋条約機構(NATO)支援の反乱で長年独裁者だったムアンマル・カダフィ大佐が打倒された後、混乱に陥った。石油資源が豊富なこの国は、西側支援のトリポリ政府と、同国東部の対立政権との間で分裂している。 どちらの側も武装勢力や外国政府の支援を受けている。 カダフィ大佐はイスラエルに対して敵対的であり、イスラエルとの和平に反対する過激派武装勢力を含むパレスチナ人の断固たる支持者でもあった。

日曜日の会議の発表により、トリポリやリビア西部の他の町で散在的な抗議活動が起きた。 地元報道によると、デモ参加者は会議を非難するために外務省本部を襲撃したほか、トリポリの首相官邸を襲撃して放火する参加者もいた。

ザウィヤの町ではデモ参加者がイスラエル国旗を燃やし、他の参加者はパレスチナ国旗を掲げた。 ソーシャルメディア上で拡散され、AP通信が確認した映像によると、ドベイバ氏の拠点であるミスラタ市でも抗議活動があった。

トリポリに本拠を置く立法機関である国務院議長を務めたイスラム主義政治家のハリド・アル・ミシュリ氏は、この会議を非難し、米国や西側諸国に近いドベイバ氏政権の解任を求めた。

同氏はXプラットフォーム(以前はツイッターとして知られていた)で、「この政府はあらゆる禁じられた一線を越えたので、打倒しなければならない」と書いた。

東部に本拠を置く下院もまた、この会議を「法的および道徳的犯罪」であると非難した。 月曜日に東部ベンガジ市で緊急会合の開催を求めた。

イスラエルでは、元外相兼首相のヤイール・ラピッド氏が、コーエン氏がデリケートな会談を公にしたことを批判した。

「今朝、世界の国々はイスラエルとリビアの外相会談に関する無責任なリークを見て、この国との外交関係を管理することは可能なのかと自問している。 この国を信用できるだろうか?」 ラピッド氏は声明でこう述べた。